夢を掴む

2004年。暑さが厳しくなってきた7月のある日。
女は、大阪の大学構内にいた。
目の前にある名簿には、大阪はもちろんのこと、東北、近畿、関東、中四国、九州、そして韓国の住所も見える。

男と女は、とある資格制度を作ると決めた。
それは、他人が驚くほどのスピードで進められた。
男と女にとっては、常識的な動きであったが、他人から見れば非常識な展開にしか見えず、誰もが、男の決断力と女の行動力に度肝を抜いた。

女は、男と会話した後の数日間で、ネットで知り合った人の中から、必要な知識を持った人を選りすぐり声をかけ、初めて男と顔を合せたあの日に、女が住む場所へ、1人は新幹線で2時間かかるところから、1人は新幹線で1時間かかるところから、そして男には、隣の県から車で女の自宅まで迎えに来させ、女の脳内にある企みを実行するため、水面下で段取りをした。

その罠にはまった幾人もの大人達は、女の企み通りに、プロジェクトメンバーに据えられ、役割を与えられ、さらに、女は東京まで足をのばし、足りない知識を持った人間を呼びつけ、話しの流れの中で勝手にその人間もメンバーに加え、プロジェクトに必要な人材を着実に確保していった。

男は、かかる費用を惜しみなく出し、自分の右腕と共に、さらに足りないところを埋めるごとく、ケンブリッジ卒業の人間を巻き込んだ。
こうして、プロジェクトは確実に進行し、数ヵ月後にはメディアで紹介され、出会ってから10ヵ月後には、全国から1500人以上もの人を集めた。

受付に立つ女。
目の前に押し寄せる数百もの人の波。

人の波を真正面に受けながら、
女は不思議な感覚に包まれる。

日課である友人・知人のブログを読みに行き、そこで見つけた男。
文章から読み取れる頭の良さと破天荒さ。
あまりに強烈な印象を叩きつけられ、男をもっと知りたくなった。
そして、1通のメッセージを送り、局面が変化した。

どんなビジネスもサービスも、必ず1人目がいる。
たった1人の人間が、何かを思いつき具現化していった結果、
今では当たり前のビジネスやサービスになっているにすぎない。
男は、成功すると知っていた。
女は、成功すると信じていた。

目の前に押し寄せる人波は、あの日の決断と行動の結果。

誰でも、1人目になれるんだ。
そう、女は感じた。
私でも、1人目になれるかもしれない。
そう、女は夢見た。

夢を夢のまま終わらせることは簡単。
夢を夢のまま終わらせないことも簡単。

夢を、その手に掴みたい?
その方法は、ただ1つ。

今すぐ、たった1つの「決断」を。
そして、その瞬間からの「行動」を。

すべての結果は、
己の決断と行動についてくる。

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