経営相談

とあるとこで、数ヶ月に渡って経営相談を行っている。
先月(10月)は、こっちがバタバタだったので訪問できず、
さすがにこれ以上、引き伸ばすことはできないので、
昨日、9月訪問以来の相談に行ってきた。

夕方6時半に行って、家に戻ったのは夜10時半。。
前回訪問時に、相当あれこれあれこれぶつけた。
他人の私から見れば、小手先の手段を講じる前に、
根本的な問題を解決しなくては、何も変わらないと考えての意見。
そこがクリアになれば、経営者本人が変わるので、
同時に、その組織も大きく変わると思っている。

そこは、私のような他人があれこれやっても変わるものではなく、
本人が気づいて、本人達で変える努力をしてもらわないと、
どうしようもない部分。

が、面と向かって、
「あんたが悪い!」とは言えないので、>いや、言ったかも。
「中小企業において、99%経営者の責任です!」と言い続け、
他者や世間=外部要因が原因ではない。ということを伝えた(つもり)。

で、今日、約2ヶ月ぶりに会って、最初に言われた言葉が、
「前回、パナセさんに会って、相当凹みました。」って。。。
えー。そうだったのー。と、内心びっくり。
「あんな風に、今まで言われたことがなかったので・・・。」って。
あーまた、やっちまったか。。と思ったものの反省する気は無し。
が、このクライアントは大人な女性なので、
言われたことを噛み砕いて、自分なりに考えて、
実際、指摘した部分を改善しようと行動を起こしてくれていた。
それは、現場に入った時に、目に見えてわかった。

そして、
「パナセさんと出会ってなかったら、こんな風に考えることも無かった。
変えようと思うこともなかった。だから、これからも助言して下さい。」
と言ってくれた。

何より、難しいのは、今までの価値観を変えること。
人間、無意識に安全を求めるので、変化に慣れていない。
>こういった心理状態を、コーチングではグレムリンというらしい。
まして、何十年もその考え方でやってきたら尚更。
だけど、他人を変えようとするより、自分が変わるほうが簡単なのだ。

変えよう。変わりたい。変われるかも。
って、ホップ・ステップ・ジャンプじゃないけど、
そんな風に、私からの意見や助言、時には辛辣な言葉たちが、
変化するきっかけになってくれればと思う。

別の会社でも、経営相談を継続的に行っているけど、
話をするたびに、社長は、ポンッと膝をたたいて、
「それっいいっ!それしよう。そうか。なるほど。すぐ実行させるっ!」と、
新しい何かをつかんでくれ、実際に、即行動を起こしてくれる。
行動に移せば結果がでる。結果がでるから、次へ進める。
そうして、考えて→行動して→検証して→次の手を考えて・・・と、
いい循環ができる。

ところが、ある社長は、私と話をしたがり、
その度に、意見を求めアイデアを出さすだけ出さしメモまでして帰るのに、
実際の行動を起こすことは、全く無い。
次に会えば会ったで、また同じような事案を出してきて意見を求めてくる。
持って帰ったアイデアを行動に移せば、何かしらの結果がでて、
次の問題点が見えてくる。
その上で相談されるなら、喜んで相談を受ける。
お金云々より、結果がでれば、それが私のノウハウにもなるからだ。
だけど、行動に移す気配もない。
その上、お金のことさへ言わない。
わざわざ、時間を作って相談にのってるのに、
奢ろうともせず、請求して。とも言わず、アイデアはタダだと思っている。
そんな経営者のいる会社に、使える人材はこない。
事実、毎年、人が入れ替わっている。

友人であろうが、その人がお金をもらってるサービスを行ってもらうなら、
相手がいらない。といわない限り、きちんと対価は払うべきだ。
「請求してくれたら良かったのに」と言うようではダメ。
言いにくいことを察して、こっちから言ってあげるのが心配りだし礼儀だと思う。
そんなことに気づかないことが、そもそもの問題点なんだけど。

先日、電話で困ってる人からの相談を受けた。
その後、数通メールのやり取りで相談にのった。
支払は?と聞かれたので、作業を伴ってないし、別にいいですよ。
って答えたら、おとつい、その人の地元のお菓子を送ってくれた。
「話ができて吹っ切れました。ありがとう。」と手書きのお手紙つきで。
電話で、数分。メールで、数通。だけの行為で。
有難いし、気持ちがいいし、
今度何かあったら、また相談にのろう。とも思う。
それが、気持ちの良い人間関係で真理だと思う。

経営者というかリーダーは、こういった心遣いが出来無いと、
いい人材が育たない+恵まれないとも思う。

「諸行無常」
この世の中のあらゆるものは、常に変化・生滅してとどまらない。
いくつもの経営相談を受けてきて思うこと。
外(他者)を変えようとするより、まず、内(自分)が変わらなきゃ。
経営者なら尚のこと。
肝(信念・理念)は崩すことなく、時代の変化を読み取り、
楽しみながら自分を変化させていかなくては、時代に世間に置いていかれますぞ。