ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る|対岸の火事ではない現実

この記事には広告を含む場合があります。記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

「ワーキングプア」=「働く貧困層」という言葉は、1990年代に米国で生まれたらしい。

日本でワーキングプアと言われる人は、年収200万円未満の人となっていて、日本では550万人、米国では3700万人いると言われている。

この本は、現在の日本の状況と、ワーキングプアになってしまってる人達のインタビューが掲載されている。

例えば、年商14億円の会社社長から、時給900円のコンビニバイトになった人の話とか、55歳、元SE。年収800万円から路上生活になった人の話とか、シングルマザーで生活保護を受けてる人の話とか。

最近よく聞く「ネットカフェ難民」も、ワーキングプアに含まれるんだろうけど、「ネットカフェ難民」という言葉は、差別用語だと業界が声明を出したね。

そう言われれば、そうだよなと。テレビのインタビューに応えてた30代の男性は、「駅から近いから」という理由で、ネットカフェ生活を選択してたもの。

実際、家賃が払えずに追い出され、仕方なくネットカフェで寝泊りしてる人もいるだろうけど、業界から見れば、どなたも同じお客さんなわけだから、「難民」なんて言葉は、差別用語になるわな。

以前、テレビで見た人の言葉が印象的だった。その人は、40代で田舎から仕事を求めて東京にでてきてた人。

「ネットカフェに泊まれるだけいいんです。絶対、路上には寝たくないんです。路上に寝だしたら終わりだと思うんです。」

ネットカフェという屋根があり、狭くても個人のスペースが守られるところにいられるうちは、まだ人間として最低の営みができている。だけど、路上に寝だしたら、もう普通の生活には戻れないと思う。。と。

ネットカフェ生活と路上生活。他人から見れば、家がないのだから、同じように思えるけど、彼の中で、大きな違いになってるよう。

テレビなので、全てをそのまま鵜呑みにするわけでもないけど、この人を見たときは、「なんで、東京に拘るんだろう?」と不思議に思ってしまった。田舎で稼げない人が、どうして東京に出れば稼げると思えるんだろうと。

確かに仕事の数は多いだろうけど、その分、人も多いし、物価も高い。同じ10万円稼いでも、田舎ならアパート暮らしもできるが、東京では難しいでしょ。

東京に拘る理由が、ちっともわからない。私は、地方にいるから生活できていると実感してるんだけど、地方によっては、ほんとに仕事がないところがあるんだよね。

単に、スキルが低いから仕事がないんじゃない。と思っていたけど、そんな簡単な理由じゃない理由が日本経済の中にあるんだと、この本を読んで理解しました。

この本に書かれてる現状やインタビュー。テレビで見る人達。対岸の火事ではないように思う。いつ自分が、そうなるともわからない。

実際。家はお金で苦労してきた。今も、以前ほどではないにしろ、苦労している。家をもっているので、雨露をしのげる生活ができているけど、賃貸だったら、どうなっていただろう?

両親が動けなくなって寝込んでしまったら、どうなるだろう?私が、実家に戻らず、1人暮らしを続けていたら?ほんとに、紙一重。

若いうちは、仕事のかけもちをして、なんとか、生活するだけのお金を稼いでこれたけど、このまま歳を重ねていったら、どうなるだろう?今の私に、何ができるだろう?

・・・・・
・・・・・
・・・・・

考えたら、怖くない?例え、正社員でいたって、その会社がずっと継続するとは限らないし。今は、なんとか稼げていても、現状に甘えることなく、学び実行し続けていかないと。。明日は我が身。

スポンサーリンク