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何気なくBSを見ていたら、伊丹監督特集をやってた。この日は、「スーパーの女」何度も見たことがあったけど、ひさびさに見てみて感動!泣いたよ。いや、まじで。(笑)
この映画が、10数年前に作られていたなんて。やっぱ、すげー人だったなー。
伊丹監督が亡くなった時、臨時ニュースとしてテロップが流れた。なんで!?あんなに才能のある人が!とすごい衝撃(ショック)で、どこかでニュースをやってないかとリモコンをがちゃがちゃやったことを覚えてる。いまだに、納得できない。
で、映画の話に戻るが、何が感動したっていうと。この映画。ヘタなビジネス書を読むより、どっかのビジネスセミナーDVD見るより、よっぽど勉強になるよ。
近所に、安売りスーパーが立ち、売上ががた落ちしたスーパー。正直屋というスーパーの経営者である専務 吾郎が、同級生 花子を引き込むことで、吾郎の意識が変わり、スタッフの意識が変わり、どんどん再生していくというストーリー。いやー痛快!
花子「あんたさ。日本一のスーパーにするって言っただろ?」
吾郎「あー言った。」
花子「何の日本一になるのさ?規模か?」
吾郎「いや~それは無理だな。」
花子「店舗数か?」
吾郎「いや~それも無理だな。」
花子「じゃぁなんの日本一になるのさ?」
吾郎「んー。」
花子「そうだ。お客様のためのスーパー日本一になろうよ!」
吾郎「お客様のため・・・?」
花子「そうだよ。お客様のためだよ。リパックなんて、お客様からしたらどうだ?詐欺だろ?お客様の立場で、お客様にとって日本一のスーパーにしよう!」
細かい台詞はうる覚えだけど、だいたいこんな感じ。これって、今で言うUSPを決めた瞬間。
魚の職人に向かって、
花子「この店に職人は必要ないんだ。必要なのは技術者なんだ。」
と言い放つとこも、スーパーという業態において必要な人材をきちんと明確にし、仕事のネックになっている職人の意識を変革させていくとこなんかも、すごく勉強になる。
「わからないことはお客様に聞けばいいんだ。」と、常連客を呼び、商品を食べてもらい、直接声を集めたり。
「このたらこおにぎり・・・。これって、本物のたらこじゃない!」
というお客様の声に反応して、おにぎりメーカーまで出向き、社長に向かって、
「社長。ウソのない本物のおにぎり作りましょう。作って下さい。うちはウソをつきたいくないんです。」
と説得し、開発したおにぎりを食べてもらって、お客様が一斉に「おいしい」と言った時、おにぎりやの社長が「お客さんの声を初めて聞いたぁ。」と大泣きするシーンなんかも、ビジネスの本質をついてる。
「そうだ。そうだ。お客様視点ってのは、こういうことだ。」と映画を見ながら、もらい泣き。(笑)
- 顧客の立場で見る考える
- 売り手側の意識を変える
- 安売りだけでは、お客様は満足しない
- 安売りは、自社の首を締める
- 常識に捉われず、売るタイミングを変えれば売れる
- 仕組みづくり
なんてことが、よーーーーーくわかる映画。楽しみながら、ビジネスの本質が理解できちゃうなんて、これって、本当にすごい。
ぜひぜひ、経営者視点をもちながら、再生していくスーパーの物語を見てみて。色んなヒントが、いーーーっぱいちりばめられてる映画だよ。おすすめおすすめ。
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