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大震災から5年目ですね。3.11が近づくと、月日を経ることで分かったことや5年後の復興地の状況の特集番組が、たくさん放映されます。もう5年なのか?まだ5年なのか?個々で違う感覚だと思います。
特集番組で妻、息子夫婦、孫娘の家族全員を亡くし、一人生き残った消防団の男性がでていました。40年以上、地域の消防団をやってきた男性は、地震の瞬間「水門を閉めないと!」と思い、家族を置いて家を飛び出したそうです。
その後、息子夫婦が一緒に住もうと言って建てた二世帯住宅の孫娘の部屋で、家族全員が寄り添いながら亡くなっているのを発見したそうです。
「あの時、水門を閉めに行ったのが正解だったのか?家族と一緒に逃げるのが正解だったのか?今でも分からない。」と言われていたのが、深く印象に残りました。
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何が正解だったのか?答えのないこともある。
父親の術後の状態が良くありません。手術翌日、肺炎を起こし、呼吸の状態が悪くなったと担当医師から電話がありました。
端的に言うと「肺炎を起こして状態が悪い。人工呼吸器をつけたいけど良いですか?」と。そして、「人工呼吸器をつけたら、(法律で)家族の意思で外すことは出来ません。」とも言われました。
一応、父親本人にも人工呼吸器をつけることは了承を得ているとのことでしたが、私は私で家族としての決断を迫られました。
人工呼吸器をつけたら、本人の状態が良くなって外す以外、家族の意思では外せません。すなわち、最悪の場合、このまま意思の疎通が出来ないまま亡くなる可能性もゼロでは無いということです。
現在の状態と先生の意向を詳しく聞き、ほとんど迷うことなく人工呼吸器をつけることを了承しました。大きな傷があり、呼吸も苦しく、手術後、ほとんど熟睡できてない状態なので、とにかく楽に眠らせてあげようと。
ただし、人工呼吸器をつけたことで状態が好転するか?このまま人工呼吸器を外せない状態になるか?は、本人の生命力次第です。
結果次第では、消防団の男性のように、何が正解だったのか分からないことを抱えて生きることになるかもしれません。まっ。どんな結果になろうとも、それも人生。それが人生ってやつですよ。
色んな思いを抱えて、それでも人は生きていくんです。生かされている限り、私は生きていくんです。
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