刑務所の中にいながら3度目の結婚をした毒婦と言われた女に敗北感を覚えた。

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衝撃的なニュースを目にしました。

 交際していた3人の男性を殺害したとされる“首都圏連続不審死事件”で、2017年5月に死刑判決が確定した木嶋佳苗死刑囚(44)。昨年1月、木嶋は3度目となる獄中結婚をしたが、その相手は「週刊新潮」のデスクだったことが、「週刊文春」の取材で分かった。

はぁ???刑務所にいながら3度目の結婚!?自由の身でありながら、ただの1度も結婚できてない人間もいる(私だ)のに、さすが毒婦と言われただけあるなーと妙なとこに感心しました。

死刑囚の方と結婚する人がいるのは知ってます。2004年に刑が執行された宅間死刑囚も、死刑廃止論者の方と獄中結婚してたし。海外ドラマとか見ると、木嶋死刑囚のような犯罪者は、一種カリスマ性があり寄ってくる人がいるんですよ。

だから木嶋死刑囚が獄中結婚しても「(結婚相手も木嶋も)スゴイな」としか感想は無かったのですが、さすがに3度目の結婚となると、「スゴイな」を通り越して、いったいどんな魅力があるんだろう?と、「木嶋佳苗」という女性そのものに興味がでてきました。

裁判の様子を綴った書籍を読んだわけではないけど、何かで読んで知ったのは、彼女は自分にとても自信がある人で、女性としての自分(主に性的な意味で)にも自信がある人で。男性を気持ちよくさせるのが上手い。

本人は計算でやってるわけでなく、自然体でそうしているようにも見える。本当に「毒婦」という言葉がぴったりのイメージを持っていたのですが、複数人の男性から貢がせ、結婚したいと思わせるのはテクニックなのか天性の人たらしなのか。木嶋佳苗という人間は、いったいどういう人間なのか?

相手は死刑囚で、直接触れ合うことも出来ないのに結婚までしようと思う人がいるというのも、私の価値観では信じられないことで。もうね、あらゆることが分からない。そんなことを思ってたら、3度目の結婚相手の同僚である新潮社出版部部長の中瀬さんの解説で納得しました。

 「獄中で3回目の結婚なわけですよ。その魔性というか、女力(おんなぢから)とういうか、底知れぬ恐ろしさ、彼女の魔力というか…。(刑務所内の面会時には)指1本触れられないアクリル板の向こうにしかいないわけですよね。主に手紙をやりとりするんですけど、木嶋(死刑囚)の字はものすごくきれいで達筆で、文章もけっこう書けるんです。漢字もちゃんと使いこなして、美しい日本語を使うんですよ。それと、すごく声がいい。鈴を転がすような本当に魅力的な声をしていて、恋愛とか体を触れ合ったりとか、そういうことが何もない中で、そういうケミストリーが生じるっていうのは、言葉だけなんです。しゃべる言葉のチョイスとか、手紙の書き方とか、そういった引力みたいなものにグイグイ吸い寄せられていったとしたら…」

 「入籍したってのは、それだけの何かがあって吸い込まれていったんだなということを思うときに、一種の敗北感があったのは、女としてのすごさというか、そういう能力とか人間力、人を引き付ける力があるんだったら、もっとそれをプラスのことにも使えたのに、こんな犯罪を犯したことの悲しさというか、切なさもありますよね」

女力(おんなぢから)に魔性に魔力が底知れない女。そして、声がいい・・・。声って、すごく重要な要素なんですよね。実際の木嶋佳苗に会えば、そのスゴさの一端を感じることができるんでしょうか?

彼女のことは永遠に分からないけれど、中瀬さんが言われている通り、同じ女性として感じたのは強烈な敗北感だったんだなと気づきました。彼女のような人間も、世の中にはいるんですよね。

この事件に着想を得て作られたドラマがあります。寺島しのぶさん主演の【ソドムの林檎】。知らずに観たんですが、すぐに木嶋佳苗をモデルにしてることが分かりました。

寺島しのぶさん演じる主人公の底知れぬ怖さが出ていて、すごく面白かったです。このドラマの中でも、彼女の本当のところが分からないのですが、【木嶋佳苗】という人間も(もしかしたら本人さへも)、本当のところは分かってないのかもしれません。

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