思考の整理学|見つめるナベは煮えない

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25年前の本なんだけど、年数がたっていようとも良書は、やっぱり良書。どの章も頷きまくり。「読んで良かったー!」と大きな声で言える本に出会いました。

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この本の中で言われている「醗酵」や「寝かせる」っていうやり方は、私は、「熟成させる」と言って、やってた方法。

見つめるナベは煮えない

一部抜粋

“見つめるナベは煮えない”
ということわざがある。早く煮えないか、早く煮えないか、とたえずナベのフタをとっていては、いつまでたっても煮えない。あまり注意しすぎては、かえって、結果がよろしくない。しばらく放っておく時間が必要だということを教えたものである。

<中略>

考え出して、すぐ答えの出るようなものは、たいした問題ではないのである。本当の大問題は、長い間、心の中であたためておかないと、形をなさない。

<中略>

努力をすれば、どんなことでも成就するように考えるのは思い上がりである。努力してもできないことがある。それには、時間をかけるしか手がない。幸運は寝て待つのが賢明である。

そうなのよ。大事な問題は、たとえ長い間、頭の片隅に追いやられていても、事あるごとに思い出し、良きタイミングで良き表現をともなってあらわれる。

まるで、無くなっていたピースが、ひょんなとこから出てきて、ピタっとはまって完成されたパズルとなり、1枚の絵がでてくるように。

ピタっとおさまった時(=思考がまとまった時)は、感動さへ起こるね。やったー生まれた?。って感じね。(笑)思考がまとまらないと、産みの苦しみを感じるもの。

とにかく書いてみる

「とにかく書いてみる」の中から一部抜粋

考えをまとめようとして、なかなか思うように行かなくて、いらいらすることがある。よく調べて、材料はたっぷりあるのだが、むしろ、たっぷりありすぎるから、どうまとめてよいか、途方にくれる、というのかもしれない。

まとめ、というのは、実際やってみると、なかなか、たいへんな作業であるのがわかる。その面倒さにてこずったことのある人なは、だんだん、整理したり、文章にまとめたりすることを敬遠するようになる。

そして、ただ、せっせと本を読む。読めば知識はふえる。材料はいよいよ多くなるが、それだけまとめはいっそうやっかいになる。こうして、たいへんな勉強家でありながら、ほとんどまとまった仕事を残さないという人ができる。

うっイタ。その通りだ。色んな本を読み、たくさんの経験をしていながら、本人が満足できるようなまとまった仕事はできてない。こんな時、どうしたらいいか?

そう。タイトル通り「とにかく書いてみる」こと。無理やりにでも、書き出してみることで、だんだんと頭の中で筋道ができてくる。

点々と点在していたものや、もつれてた糸のかたまりがするすると解きほぐれるかのように、頭がすっきりしてくると同時に心もすっきりしてくるから不思議だ。

「考えてる」のに、まとまらない。そりゃ当然。「考えてる」だけじゃダメなのよ。「考えた」なら、それをまとめるためのことをやらないとね。

「書く」ことしかり、「話す」ことしかり、アウトプットする環境を作ることが大事ね。

「思考の整理」そのままのタイトルで、思考の整理していくための方法が色々のってます。この章以外にも、頷くとこがたくさんあります。

頭の中だけで、混沌とさせてる状態なら、一旦、その状態を忘れて、この本を読んで、思考をまとめてみましょう。きっと、新しい発見があると思います。

目次


グライダー
不幸な逆説
朝飯前


醗酵
寝させる
カクテル
エディターシップ
触媒
アナロジー
セrンディピティ


情報の“メタ”化
スクラップ
カード・ノート
つんどく法
手帖とノート
メタ・ノート


整理
忘却のさまざま
時の試練
すてる
とにかく書いてみる
テーマと題名
ホメテヤラネバ


しゃべる
談笑の間
垣根を越えて
三上・三中
知恵
ことわざの世界


第一次的現実
既知・未知
拡散と収斂
コンピューター

あとがき
文庫本のあとがきにかえて

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