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後輩思いのいい営業マンA君がいました。自分も営業未経験で、今の会社に入ってきたので、数ヶ月遅れで入社してきた営業未経験者B君を、とても気にかけています。
とは言っても、A君もほとんど契約は取れていません。ただほんの少し、営業というものは早くかじり始めただけの人です。
この会社は、TELアポでアポ先を確保して、初めて営業活動に出られます。自分でアポを取らない限り、1日中TELがけです。その日も、B君はアポが取れませんでした。
夜も7時をまわると、さすがにTELがけは出来ません。ミーティングも終わり、後はフリーです。IT系ということもあり、皆残ってインターネットで色々調べ物をしたり、日報を書いたりしています。
B君の元に、A君が近寄りました。そして、A君が営業談義を始めました。ここ最近、毎晩のことです。A君はB君の側に行き、TELアポのかけ方、心の持ちようなどを力説してます。
B君も、「はい。はい。そうですね。」と嫌がる様子も無く聞いているようです。なんて、後輩思いのA君なのでしょう。・・・・って、思いました?
私は、数日間その様子を眺めていました。ある日、B君に聞いてみました。
私 「ねぇ。毎晩のようにA君が何か言ってきてるけど、イヤじゃないん?」
後輩「えっ?はい。別にイヤではないのですが・・・」
私 「あんだけ言ってくれてても、A君本人が契約取ってないもんね。。」
後輩「は、はい。Aさんが言ってくれてることは良くわかるんですが、じゃなんでAさんは契約取れてないの?って思ってたんです。」
私 「やっぱり・・・」
そうです。そうなんです。
A君としては、B君を励ましているつもりだったのでしょうが、B君からすれば、「じゃ、お前がそれやって契約取って見せろよ」ってなもんです。はっきり言って、営業マンとしてめっちゃ恥ずかしい行為なわけです。
すでに支店トップである私は、社内で一目置かれていました。営業なんだから、契約をとって初めて実力が認められるというものです。単なるいー人では、会社からの評価も他人からもの評価も得られないのです。
私は、A君に言いました。
「はっきり言ってみっともない。自分が数字を取ってないのに、営業を語ったとこで誰もまともに聞いてないよ。それどころか、なんで契約取れないの?って思われてるよ。まず、自分が数字を取りな。人に教えるのはそれからでしょう。教えるほど何もできてないよ。」
A君の表情は固まりました。その日から、B君に営業談義をすることは無くなり、自分の仕事をするようになりました。
教訓
「他人は、数字の出せない営業マンに興味はない。」
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